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\ interview /インタビュー

藤田幸一さん シルバーラビッツ

楽しむことが続けるコツ

ウォーキング教室参加から麻雀クラブへの道のり

退職後、まずは体がなまってはいけないとジムに通い、家にずっといるのも退屈してしまったので、区報に掲載されていた、ウォーキング教室に参加しました。1年をかけ健康な体を維持するために歩くことは大切だということを学びました。
他にも何かないかな、と区報を見ていると、麻雀教室に心惹かれ参加しました。麻雀教室が終わった後も教室受講者から「続けたい」という声が多く、私が事務手続きを引き受け、2017年に麻雀クラブを設立しました。
麻雀クラブは誰でも麻雀を楽しめるように、やりたい時にできるようにと毎週火曜日、金曜日に開催しています。現在では
30人位の方が所属しています。

脳トレと共に健康づくり

「賭けない」「飲まない」「吸わない」麻雀を行うことでゲーム本来の面白さを楽しみ、脳を活性化させることは認知症予防にもつながります。とはいっても、4時間半の間、座り続けることは、体には負担になります。そこで思いついたのが私が学んでいたウォーキングです。ゲームの合間に廊下を使わせていただき、少しではありますが、ウォーキングタイムを設けました。これに留まらず「もっと運動をしたい」という声があり、10人程のメンバーを集め、卓球がスタートしました。月1回ではありますが、体育館で楽しんで卓球に取り組んでいます。

さらなるチャレンジ

コントラクトブリッジという新たな、カードゲームへの挑戦もスタートしました。日本ではあまり知られていませんが、イギリスで発祥し、世界中に広がっています。2人でチームを組み、4人で対戦します。この福祉センターでコントラクトブリッジの教室も開いてくださり、そこに集った仲間と新しいことを覚えながら楽しめるようになりました。
麻雀、卓球、コントラクトブリッジと活動を広げてきましたが、共通するのは楽しみながら勝敗を競うことができるということです。勝ちたい!そのためには腕を磨きたい!という欲求も出てきて、さらなる意欲につながっています。

活動の広がりと継続のコツ

活動を続ける上での秘訣やコツは特別なことではありません。皆が楽しむことを何より大切にしているという一言に尽きます。楽しむための場の設定等は私の仕事となっていますが、もちろん私も楽しんでいます。様々な方がいらっしゃいますが、メンバーの皆さんとは常に寛容と理解の気持ちで接するよう心がけています。メンバーの中には健康状態などで、参加できなくなる人もでます。会員数は現状維持に満足することなく、仲間を増やす努力は必要です。そのために区報を上手に活用しています。「一緒にコントラクトブリッジをやりましょう。初めての方も大歓迎」という記事が載った時は、すぐに15人の方から連絡がありました。何かをやりたいと思っている人は潜在的にいらっしゃるということを実感した出来事でした。
センターまで自分の足で歩き、仲間と麻雀やカードゲームを楽しみ、また歩いて家に帰る。単純なことですがそれが、脳を鍛え、体を鍛えることにつながるのであれば、こんないいことはないと思います。

このページを執筆したセカンドステージサポートゼミのみなさんと一枚

\ 取材後記 /

藤田さんは、定年と同時に区報を見て何か始めなくてはと、舵を切った。そのことがシルバーラビッツを立ち上げるきっかけとなり、持ち前の明るさと何事も楽しむという姿勢で自然に人が集まる場となっていきました。お互いが思いやり、良い距離感を保ち、それはシニア世代ならではの知恵と人生経験に裏打ちされたものであることを痛感。いつも笑顔の藤田さんのサークルに人は心惹かれ参加人数も増えていくのは自然な流れだと思いました。