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\ interview /インタビュー

山本繁さん シルバー人材センター

思いがけない道の先に

きっかけは、たまたま目に留まった案内から

定年退職後に訪れたシビックセンターで、「シルバー人材センター」の案内が目に留まりました。その案内が気になり、説明を聞いたことがきっかけで加入し、8年が経ちました。
今の主な仕事は「検定試験」の運営です。現在は18人のチームを組み、検定試験の書類の封入、マークシートの回収、成績の送付などを行っています。取り扱いの慎重さが求められ、神経も使います。それだけにやり甲斐と達成感を得ることができます。定年まで勤めていた仕事は特別な知識や技能を持ち合わせていなかったため、この仕事に対する自信はあまりなかったのですが、紹介していただいた仕事に真摯に取り組む努力を惜しまずやろうという気持ちでずっと続けています。

思い描いた退職後とは違う今

仕事一辺倒だった現役時代、退職後は文学や歴史を通じて、人生を味わい深く過ごしたいと思い描いていました。ところが、このシルバー人材センターに加入後は、さまざまな仕事、例えば検定試験用紙等封入作業、施設管理業務(受付等)、資格試験監督補佐、試験、選挙期日前投票等の会場案内に就くようになりました。当初抱いていた生き方と違ってきましたが、適度に忙しく働け、報酬をいただくことで充実した日々を過ごせています。

長く続けるコツ

私の携わっている仕事は複数人で請け負うことが多いです。特に、検定試験業務は失敗が許されません。従ってチームワークと集中力が必要となり、それに伴うストレスもあります。
また年齢が離れている方もいらっしゃるので、意思疎通などで苦労することはあります。そんな中でお互いに尊敬しあう気持ちを持ってやっていくことが大切なのではないかと思っています。ラグビー日本代表の言葉を借りるなら「ワンチーム」のまとまりです。
反省会と称しての飲み会・ランチ、親睦と健康のための散策会など、つながりを大切に、今後も続けていきたいと思っています。

地域で活動を始めようとする皆さんへ

今は元気だとしても、これから先、誰一人として人のお世話にならずに生きることはできません。「人生100年」、元気に明るく出会った仲間と共に社会参加していくと、「健康寿命」も延びるはずです。地域の社会貢献としてボランティア活動に参加したり、シルバー人材センターで仕事に就くことは大変尊いことです。これから先の20年30年を元気に迎えるにあたり、シルバー人材センターへの一歩は「経済的」にも「精神的」にも生きがいを持つ一助につながるはずです。是非一緒に活動しませんか。一度見学にいらして下さい。

このページを執筆したセカンドステージサポートゼミのみなさんと一枚

\ 取材後記 /

前職が公務員の山本さん。第一印象は温厚で実直なお人柄とお見受けしました。印象通りゆったりと温かい時間が流れる30分でした。お話を伺うにつれ真摯にご自分の人生と向き合い、新たな道を楽しみつつ生きがいを感じられる姿勢に、おだやかな中にも凛とした生き様が垣間見られ清々しい気持ちになりました。思いがけない道に進むのも人生。楽しく元気に社会とつながる人生の豊かさを教えて頂きました。